暗渠型の自然石魚道工法

従来は開渠型の階段式魚道工法で対応していたものが、自然石を用いた暗渠型の魚道工法により、既設構造物への魚道機能の付加・向上が図れるようになりました。

本技術は地元建設会社の新田造園土木株式会社が発案・開発し、当社が技術支援と申請手続きを協力して「沈水型石樋魚道(堆積土砂内に設置可能な自然石魚道)」の名称でNETIS登録しました。

暗渠型の魚道工法は、砂防えん堤の上流堆砂域などに設置するため、見た目には存在を確認しにくいですが、しっかりと石組みされた魚道内に、多様な流れを創出します。

コンクリートの普及により、存在意義を失いつつある地場産業の石組み技術に着目し、自然石を用いた魚道設計を通じて望ましい環境保全技術を模索しています。

※群馬県の平成24年度環境新技術促進事業に採用されています。

魚道を施工中の
施設砂防えん堤(上流)

魚道の流入口

石組魚道内の流況(埋設前)

石組魚道の断面